優秀な営業マンは話し上手?聞き上手?
営業術に関する書籍などを調べると
「聞き上手になるべし!」
といったフレーズを目にします。
気持ちよく話してもらうことで
ニーズを引き出したり
信頼関係を構築したりと
大きな成果を得ようとするものです。
確かに一定の効果はあります。
ただし、あくまで一定の効果に留まり、
完璧な手法とは言えません。
『自分にとってどのような営業スタイルが適切か?』
駆け出しの営業マンは必ずと言っていいほど
気にする項目と思われます。
実際のところ、
営業マンとして最も良いスタイルは
『スタイルを持たないこと』です。
相手に合わせて
聞き上手にも話し上手にもなれる人が
優れた営業マンと言えます。
お客様のなかには
話下手で自分からはうまく話を切り出せない方もいます。
そういった方には無理して引き出そうとするよりは
こちらから提案しながら確認をとった方がスムーズです。
逆に、話し好きでこちらの提案を出せない場合もあります。
その場合は聞き上手に徹するだけではなく
途中で遮って円滑に事を進める勇気も必要です。
お笑いで例えると
ボケにもツッコミにもなれるようにするのです。
営業の基本として
相手を褒めるようにと言われますが
全員が褒められて素直に喜ぶわけではありません。
褒められた分だけ嬉しくなる人も当然いますが
安易に褒めると「媚を売られている」と受け取り
かえって信用が損なわれることもあります。
時間を長く取った方が有効な方もいれば
短く要点を伝えた方が有効な方もいます。
好感を持つポイントが人によって様々ですから
営業スタイルも固執せず
相手に順応させようとする方が賢明です。
相手に合わせて営業スタイルを変えるとなると
難しく感じる人もいるかもしれません。
・・・しかし、
私たちの普段の振る舞いを考えると
そこまで難しいことではありません。
私たちは普段から、これまでも
相手によって態度を変えることで
それぞれに好感を得ることができました。
同僚に対する接し方と
上司に対する態度は違うはずです。
学生時代であれば
友だちと教師、家庭で
それぞれ接し方が異なっていたでしょう。
友だち同士でさえ
相手によって言葉遣いが
微妙に異なっていることも多いです。
実は
『相手に合わせて営業スタイルを変える手法』は
私たちが日常生活で当たり前のように
活用している人間関係構築のスタイルです。
接し方が人によって違う方が
自然だということです。
1つのスタイルに固執することなく
相手に合わせた提案が
できるようにしていきたいですね。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。