人間は『理由』に飢えている
「なんで勉強しないの!」
と怒られたことがある方は
心のなかで手を挙げてください。
こう怒鳴られると
「なんでそんなに怒られなきゃいけないんだ!」
「なんで勉強しなきゃいけないんだ!!」などと
言い返したくなると思います。
・・・何度か実際に
言い返しているかもしれませんが。
なぜ、そもそも面倒な受験勉強を
やらなきゃいけなかったのでしょうか?
なぜ、私たちは仕事をしているのでしょうか?
どうして仕事をしたいと思っているのでしょうか?
考え出すとキリがありません・・・。
実はこうした理由で、
やる気をそがれていたり妨害されたりして
行動に移せないでいる人が多くいます。
「なんで勉強しなきゃいけないんだ!」
とゴネだしている子に
どうやって勉強させると良いでしょうか?
そこで、
今日は人に何か頼んだり
行動を促したりするときに
効果的に活用して欲しいテクニックを紹介します。
このテクニックを駆使することで
テコでも動かなかった人が
意欲的にやってくれるようになります。
あなたの指示で多くの人が
効率よく動けるようになりますから
リーダーシップを養うことができますし、
営業先であればそのまま契約に結びつきます。
言い方を変えると
「誰かをあなたの言うとおりに動かせる方法」
になるので、使う相手は慎重に選ぶ必要があります。
くれぐれも悪いことには使用しないようにしてください。
やることはとてもシンプルなので
ぜひ最後までお読みいただき
実践してみてください。
1つ例を挙げましょう。
ある人がコピー機の順番待ちの列の先頭へ行き、
3通りの言い方で頼みます。
1つ目は
「すみません、5枚なのですが、先にコピーを取らせてもらえませんか?」
という要求だけのもの。
2つ目は
「すみません、5枚なのですが、
”急いでいるので”先にコピーを取らせてもらえませんか?」
と本当の理由を付け足したもの。
そして3つ目は
「すみません、5枚なのですが、
”コピーを取らなければいけないので”
先にコピーを取らせてもらえませんか?」
という”取ってつけた理由”を足したものです。
この実験の結果
要求だけした場合の承諾率は60%であるのに対し
本当の理由を付けた場合の承諾率は94%
そして取ってつけたような理由の場合でも93%承諾されたそうです。
どういう理由であれ、
『理由がついたらお願いが通りやすい』というデータです。
ただし
5枚から20枚に増やした場合は
要求のみ24%、本当の理由42%、取ってつけた24%
と下がるようです。
いずれにしても
まっとうな理由がついたら
お願いが通りやすいということは言えます。
先ほどの勉強の例でも言えることですが
多くの人は、理由がなければ
行動に踏み切れません。
逆にいうと
理由があれば行動に踏み切りやすくなります。
「○○なので」
と理由をつけるだけで
あなたの要求は通りやすくなります。
「重要なこと”なので”よく聞いてください。」
「妻が熱を出している”ので”帰ります。」
「来週のプレゼンで使う資料”なので”
早めに仕上げて提出してください。」
「この時期に乗り換えておくと費用を安く抑えられる”ので”
ぜひご検討ください。」
このように様々なことに応用できます。
昔、勉強に手がつかなかったのも
理由がなかったからです。
勉強する理由が自分の中になかったのです。
人間、やる理由があればやります。
「大学行きたいんでしょう?」とか
「将来年収高いのと低いの、どちらがいい?」とか
「学歴あった方がモテるよ。」とでも
言ってもらえたほうがやる気も上がったでしょうね。
私たちが行動するためにも
「なぜ私が?なぜ今?」
という情報を得ることが大切ですし
周りの人に行動させるためにも
「なぜ?」をつけて
指示してあげるといいです。
シンプルですし比較的簡単なことなのですが
やってみると効果が高いテクニックなので
まずは軽いお願いに理由をつけて
頼んでみるといいですよ。
この理由付けを
営業・プレゼンでも恋愛でも結婚生活でも
うまく活用することで
あなたの意見や要求が飛躍的に通りやすくなります。
ぜひ実践してみてください!
最後までお読みいただき
ありがとうございました。