人間は、知っていることを知りたい
スポーツ観戦は、やったことがある経験者や
一度でも観戦したことがある人が特に熱狂します。
サッカー中継で熱狂する人は、
すでにサッカーの魅力を知っている人です。
人間とは不思議なもので、
知らないことよりも、知っていることの方に
強い興味関心を抱きます。
好奇心旺盛な人でも、
未知の物事を知ろうとするのは勇気がいります。
すでに知っている分野において
「もっと知りたい!」と深掘りしていく
知識欲が強い傾向にあります。
渋谷のスクランブル交差点を想像しましょう。
私たちは交差点を渡ろうとしています。
すると、視線の先に学生時代の友人がいることがわかります。
よく一緒に遊びに行ったほどの仲です。
その友人を発見した途端、
私たちの意識はその友人に釘付けになります。
さっきまで雑踏の中のありふれた景色だったものが
友人を見つけた瞬間に
すべての意識がその友人に向けられていきます。
驚いて鼓動が高鳴る人もいるでしょう。
・・・このように
私たちは知っていることに
強いエネルギーが向けられるようになっています。
マンガやドラマも、
1つ2つと見ていくうちに
気がついたらハマってしまっているということもあります。
会話が弾む話題も、
お互いが知っていて興味のあることです。
共通の知人や趣味があることがわかると
お互いに知っていることが増えて
信頼関係を築きやすくなります。
人と深い関係を円滑に築いていくためには
お互いが知っていることを見つけて
相手が知っている情報を提供していくことが重要です。
商品説明やプレゼンでも
相手が知っている情報と関連付けて
わかりやすく伝えていきましょう。
身近な具体例やエピソードを交えて
相手の目線に合わせたコミュニケーションを心がけ、
共通項を増やしていく工夫も大切です。
知らないことを言い争うのではなく
知っていることで歩み寄り
信頼関係を深めていきましょう。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。