顧客の購買意欲を湧き上がらせるGDTの法則とは!?
人は感情でモノを買います。
人にモノやサービスを提供するときは、
いかに見込み客の感情を揺さぶるか?
をとことん考えることが重要です。
購入に踏み切る”何か”が
必要になるということです。
多くの提供者が
この”何か”が足りないばかりに
せっかくの良いものでも
思うように売れていないことがあります。
どんなに良いものでも
その魅力が伝わらなければ
手をのばすことはないですから。
今日はあなたの提案に
加えて欲しい”何か”を
いくつか紹介していきます。
他との違いをどう見せつけるか?
という指針になります。
当然他者との差別化にもつながり
市場を優位に取ることができます。
また、
魅力を伝えるときのポイントにもなるので
契約率や客単価の上昇にも
つながる内容です。
聞けばすぐに納得するようなことですが
意外と知られていないノウハウなので
知って実践したら早い段階で結果が変わっていくはずです。
これは広告業界では
よく使われている法則のようで
”GDTの法則”と呼ばれているものです。
人間の感情がグラグラにゆさぶられる
感情トリガーというものがあり
その感情トリガーが
大きく分けて以下の9つに分けられています。
ムダにしたくない欲求:
1 時間を節約したい
2 努力をムダにしたくない
3 お金をムダにしたくない
欲しいという欲望:
4 富や名声が欲しい
5 性的なものや愛が欲しい
6 快適か欲しい、安全でいたい
興味を惹かれるもの:
7 希少性
8 反社会性
9 興味性
1つずつ説明していきますね。
1 時間を節約したい
大阪から東京まで
4日かかるのと4時間で着くなら
後者の方がいいですよね。
「1年で100万円!」なら
フリーターでも簡単にできますが
「1ヶ月で!」「1日で!」「1時間で!」と
短くなればなるほど凄さが増していきます。
同じ結果が出るなら
短い時間でできた方が当然良いです。
鈍行の列車よりも
特急、新幹線の方が値段が高くなるのは
時間短縮ができるからです。
どれだけの時間が節約になるのか?
を伝えることでこの欲求を刺激できます。
2 努力をムダにしたくない
できる限りムダな努力をせず
楽して結果を出したいと思うものです。
「1ヶ月で100万円!」と言われても
夜を徹して死ぬほど働くよりも
お好みのミックスジュースを飲みながら
マウスをクリックしているだけで
100万円GETできる方がうれしいです。
ライザップは高い値段のダイエットプログラムですが
絶対に結果が出そうな努力をすることになるので
大変ですがムダがありません。
金額が高くても
ムダではないと感じたものには
お金を払うものです。
基本的に人間は努力はしたくないものなので
いかに努力しなくていいか?
または
いかに努力が結果に結びつくか?
を表現していくことが重要です。
3 お金をムダにしたくない
同じ結果が得られるなら
安い金額の方が嬉しいものです。
同じテレビが視聴できるなら
安い費用で視聴したいと思います。
割引やタイムセールで
主婦たちが行列を作るのも
お金をムダにしたくないという発想からです。
どれだけ安いか?
または
どれだけその金額を上回る価値があるか?
を表現していきましょう。
4 富や名声が欲しい
「友だちに自慢したい」
「金持ちになりたい」
「有名人になりたい」
「人から羨望の眼差しを浴びたい」
という欲がある人がいます。
「献身的ですね。素晴らしいですね。」
という賞賛をもらいに
ボランティア活動をする人も少なからずいます。
良いか悪いかではなく
それが人間の本質です。
あなたの人間としての尊厳が
どう向上していくのか?
というポイントを突いていくと
購入に踏み出しやすくなります。
5 性的なものや愛が欲しい
男女問わずモテたいと思っています。
男女とも性欲を満たすための行動に
お金は惜しみません。
男性は出会い系や風俗に手を出し
女性も美容グッズやエステに大金を使います。
満たそうとするときの方向が違うだけで
自分の強い欲望を満たそうとする行為には
違いありません。
また、「誰かに認められたい」
という承認欲求が強い人も多いです。
それを買って、利用すると
誰に認められるようになるか?
誰に褒めてもらうと嬉しいのか?
この辺りを指摘できると有効です。
6 快適が欲しい、安全でいたい
何にもしなくても
毎月50万円くらい入ってくるなら
会社をすぐにでも辞める人は多いはずです。
会社の束縛から抜け出したいと思うものですし
精神面や経済面など
あらゆる側面の束縛から解放されたいと思っています。
また、家庭をもっている方であれば
自分や家族を守りたい
という気持ちが強いです。
保険や住宅も
こうした安心感を求めに
購入する方が多いです。
ディズニーリゾートや温泉施設などの
レジャー施設があるのは
この欲求を満たすためです。
顧客が何らかのストレスを抱えているとしたら
モノやサービスを利用することで
どのように解放されていき、どんな気持ちになれるか?
精神的な変化にも着目して提案できるといいですね。
7 希少性
「残り1個!」と言われると
つい買いたくなってしまいます。
「この秋限定!」のものは
1回くらい試してみようかと思ってしまいます。
ラーメン店で限定30杯も
これを使った手ですね。
うまいかどうかは別として
限定になっているだけで
「うまいのかも。」と勝手に思い込みます。
ラーメン店自体は1日100杯も売れたら
そこそこ繁盛している店なのですが
限定30杯を作ることで
その30杯は提供しやすくなります。
実際の数量は別として
希少価値を伝えることで
衝動的に買ってくれる人は増える可能性があります。
8 反社会性
簡単に言うとギャップです。
「ホームレス中学生」とか
「高学歴ニート」とか
「ブスの瞳に恋してる」も
この反社会性を刺激する言葉です。
少し常識を外してあげるといいです。
ポイントは、
『知っているものと、知っているものを合わせて
知らないものにすることです。』
高学歴のイメージと
ニートのイメージを合わせると
すぐにイメージできないので
興味をもつようになります。
知っているものをかけ合わせて
違和感を生み出せば反社会性を刺激できます。
9 興味性
反社会性とも重なりますが
とにかく目に留めてもらう工夫をすることです。
「何だこれは?」
と足を止めれば勝ちです。
スマートフォンやアプリなどは
最初は興味から始まります。
「面白そうだ。」「凄そうだ。」
こうしたワクワク感から購入します。
新しいもの、珍しいものに
手を伸ばしたくなる人がいますから
真新しさを提案していくことは
非常に有効な手段の1つといえます。
・・・以上、
この9つの要素を入れると
購買意欲がグツグツと湧き上がっていくようになります。
すべては難しくても
1つや2つ意識するだけでも
反応が変わっていくはずです。
今後商品やサービスを提案するときは
ぜひこの9つの項目を意識して
提案してみてください。
いつもよりも違う反応があって
提供しやすくなっていきますよ。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。