瓦屋根の補修はDIYでも可能?手順と費用を抑えるコツを解説

瓦屋根の全体を葺き替える場合は専門の屋根修理業者に依頼する必要がありますが、屋根の補修程度であればDIYで行うことも可能です。
台風などの自然災害が多い日本では、瓦屋根のご自宅は瓦が破損してしまったり、ヒビ割れてしまったりなどのトラブルも多く見られるようです。
この記事では、瓦屋根の補修の手順や費用を抑えるコツなどについてご紹介していきます。瓦屋根をDIYで直したいとお考えの方はぜひ記事を参考にしてみてください。
目次
瓦屋根の補修はなるべく早い段階で
瓦屋根がヒビ割れてしまったり、ずれてしまったという場合にはなるべく早めに補修を行うことをおすすめします。なぜなら、補修を行わないまま放置してしまうと、いくつもの問題が生じてしまうことになるからです。
瓦がなくなってしまった場所から雨水が入り込み雨漏りの原因になったり、瓦の破片が屋根を破損してしまうこともあります。
雨漏りは放置すると屋根の木材を腐らせてしまうことになり、悪化すれば建物自体をもろくしてしまうことにもつながります。
また、瓦が落下して人にぶつかれば大怪我や、最悪の場合、命にかかわる事故につながるケースもあります。補修には費用や手間がかかるからと放置すればするほどトラブルが生じるリスクは高まるため、なるべく早めに直すのがおすすめです。
とはいえ、災害時は屋根修理業者も忙しくなかなか修理を行えないということもあります。そんな時は応急処置としてDIYで瓦屋根の補修を行うのも一つの方法です。
瓦屋根の補修をDIYで行う方法
壊れてしまった瓦屋根の補修をDIYで行う方法をご紹介します。屋根瓦が数枚割れている程度であれば、これからご紹介する方法での補修も有効です。
しかし、あくまでも応急処置となるため、しっかりと瓦屋根を修理し、雨漏り対策を行うためにはできる限り早めに屋根修理業者に依頼することをおすすめします。
特に雨漏りは原因の特定が難しいと言われているため、屋根の状態を悪化させず、小さな欠陥の段階で適切な修理を行うにはプロに見てもらうのが安心です。結果的にその方が費用も抑えることができ、屋根の寿命も延びるでしょう。
防水テープを使う
ホームセンターなどで売られている防水テープを使い、瓦のヒビをとめる方法です。防水テープなので、水の侵入も防ぐことが可能です。
1.割れてしまった瓦を一旦取り外す
2.防水テープを貼る面を拭いてきれいにし、防水テープがしっかりと貼り付くようにする
3.ヒビ割れた瓦をくっつけて、防水テープで固定する
4.補強のために何度か防水テープを貼り付ける
5.瓦を差し込む前に、下地をチェックして破損や雨漏りの可能性がないかを調べる。ここで問題があれば穴を塞いだりして雨漏り対策を行う
6.元あった場所に瓦を差し込んで補修完了
防水テープで瓦を補修するだけであれば、3,000円ほどあれば補修を行うことが可能です。ただし、はしごなど屋根にのぼるための道具がない場合はそれらを用意する費用がかかります。
高所での作業は安定感が悪いため危険なので、しっかりした足場を作ることが大切です。一人で行わず、足場を固定する人間など二人以上で作業すると安心でしょう。
防水テープは手軽に修理できますが、見た目が悪いのが問題点でもあります。また、あくまでも応急処置のため、修理業者への依頼も忘れないようにしましょう。
パテを使う
防水テープよりもしっかり補修を行いたい場合はパテを使用することになりますが、パテを使用する補修にはある程度の技術が求められるため、最近ではパテによる補修を行っている方は少ないです。
手間がかかるため、パテによって修理した経験がある方向けです。
1.割れてしまった瓦を一旦取り外す
2.ヒビ割れ部分にパテを塗る
3.はみ出したパテを雑巾などで拭く
4.下地を掃除する。この時、同時に破損や雨漏りの可能性がないかをチェックする。ここで問題があれば穴を塞いだりして雨漏り対策を行う
5.鋼板を使って、支えを作って瓦を固定できるようにする
6.元あった場所に瓦を戻して補修完了
パテを使う場合、費用は5,000円ほどです。
パテを使えば防水テープよりも長持ちはするものの、技術が求められる方法のため失敗してしまうと期待していたような効果を得られない可能性もあります。
瓦屋根の補修を業者に依頼する際の選び方
上記でご紹介の方法で瓦屋根の応急処置を行えば、一旦は問題は解決します。しかし、応急処置だけでは劣化のスピードも早く、ちゃんと修理をしないと、またすぐにトラブルが起こってしまうことになります。
屋根や家の木材を腐らせてしまう原因になる雨漏りを繰り返さないためにも、業者にきちんとした修理を依頼するようにしましょう。
ここからは修理を依頼する屋根修理会社の選び方のコツをご紹介していきます。
自社施工の業者を選ぶ
瓦屋根の修理業者もさまざまです。たとえばゼネコンやハウスメーカーなどの場合、依頼は受けるが施工を行うのは下請け会社というケースも少なくありません。
下請け会社が施工を行うこと自体は何も問題ではありませんが、仲介料がかかるため費用が割高になってしまうというデメリットがあります。
仲介料はお客さんにとっては何のメリットもないものなので、自社施工の業者を選ぶ方が品質を保ちつつ、コストを抑えることができるためおすすめです。
訪問営業はすぐに契約せず、考える
訪問営業を行っている屋根修理業者の中にも優良な業者は存在しますが、中には必要のない工事をさせる悪質な業者も存在しています。
もしも訪問営業があった場合でもすぐに修理を依頼するのではなく、一旦帰ってもらって、じっくり考えましょう。
相見積もりを行う
相見積もりを行うことで、屋根修理業者を比較することができます。2社以上の業者に同じ条件で見積もりを出してもらうことで瓦屋根の修理の費用相場を知ることもできますし、業者による対応の違いなども比較することができます。
相見積もりでチェックするのは、下記のようなポイントです。
・他の業者に比べて大幅に高すぎる・安すぎることがないかどうか
・施工の内容は具体的に書かれているか
・細かな面積や数値についても記載されているか
見積もりが曖昧だったり、説明を求めてもはっきり答えてくれない業者は避けるようにしましょう。
瓦屋根の補修費用を抑えるコツ
瓦屋根の補修を屋根修理業者に依頼しようにも「費用が気になる…」「少しでも安く済ませたい」など費用面の問題からDIYでの補修を考えているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなときは、これからご紹介する方法を使えば安く、もしくは実質0円で屋根の補修を行える場合もあります。
火災保険を活用する
マイホームをお持ちの方のほとんどが火災保険に加入されていますよね。
火災保険というと火事による損害を受けた時にしか使用できないと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実はさまざまな災害による損害に対応しています。
屋根の修理に活用できる可能性があるのが、火災保険の「風災」による補償です。
台風や竜巻、突風など風災によって受けた被害であれば、瓦一枚の損害だったとしても火災保険を使って直すことが可能です。
ご加入の火災保険によっても補償内容や適用条件などは異なりますのでまずは火災保険の内容を確認してみましょう。
補助金を活用する
自治体の中には、屋根の改修工事に補助金を出しているところもあります。
部分的な修理の場合は適用が難しいこともありますが、瓦屋根の全面を葺き替える場合、利用できる可能性もあります。
少しでも費用を抑えたいという方はお住まいの自治体の補助金情報をチェックしてみましょう。
まとめ
瓦屋根はDIYによる補修を行ったとしても、結局は屋根修理業者に本格的な修理を依頼することになるため、工具や道具を用意する費用や、補修作業の手間を考えれば初めから業者に依頼するのがおすすめです。
瓦の破損を放置してしまうと、落ちてきて怪我をしたり、雨漏りを起こしてさらなるトラブルに発展してしまう可能性もあるため、早めの対処がおすすめです。
台風後の瓦屋根の破損が気になるが、屋根の状態をチェックできないという方は、ヤネラボにお任せください。
ヤネラボではドローンを使った安全でスピーディーな屋根調査を行っており、調査の様子はモニターでお客様も一緒にご確認いただけるため、「どこが破損しているか」「なぜ修理が必要か」など、ご納得のうえ、修理を行うことができます。
また、ヤネラボでは面倒な火災保険申請のサポートや弁護士による保険会社交渉も行っておりますので、火災保険を使って屋根を修理したいという方もまずは一度お気軽にお問い合わせください。