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コラム

2021.07.25

屋根カバー工法ってなに?メリット・デメリットと費用相場も解説

屋根のリフォームを検討するとき、「カバー工法」とよく耳にしませんか。カバー工法と言われても、専門的な内容だと理解しづらい点があるという方も多いかと思います。本記事では、カバー工法の施工内容やメリットデメリットをくわしく解説していきます。

また、あわせてカバー工法の気になる費用や工事可能な屋根の種類まで紹介します。理解が深まることにより、失敗のない納得できる屋根リフォームが実現できます。

 

 

カバー工法とは?

 

 

カバー工法とは、現在の古い屋根の上に防水シートを貼り、新しい屋根材を被せる工事のことを言います。そのため、屋根を重ねることから「重ね葺き」とも呼ばれています。屋根カバー工法を行う目的は、防水機能を一新することが挙げられます。

カバー工法は、雨漏りから家を守るための重要なリフォームのひとつ。主に施工されている工事内容は、住宅屋根のスレート上に軽量な金属屋根を被せる工事を採用しています。このようにカバー工法は、被せる作業なので、解体工事が不要です。

そのため、解体にかかるコストをかけずリフォームできる点が注目されています。

カバー工法のメリット

 

 

カバー工法は、今ある屋根の上に新しい屋根を重ねる方法です。解体工事を必要とせず廃材がほとんど出ません。それにより、さまざまなメリットが挙げられます。ここからは、カバー工法のメリットを3つ紹介していきます。

 

費用が安い

カバー工法は、解体工事をほとんど行わず廃材がほぼ出ないため、安い費用で行うことができます。解体工事や廃材処理を行う人件費がかからないため、工賃を抑えられるのです。コストがかかる点を挙げるのであれば、主に屋根の棟板金の解体費と廃材処理費です。

同じ屋根のリフォームを目的とする屋根の葺き替え工事と比較すると、格段に安い費用で行うことができます。

 

工事が短期間

屋根材を撤去しないため解体工事を要さないカバー工法は、一般的に5〜14日以内に施工できるケースが多いです。また、ごく短期間で完了するため生活面において負担がかかりにくい点が大きなメリットと言えるでしょう。

屋根工事を行うということは、足場を組むことになります。そのため、施工期間中に「窓が開けられない」「出入りがしづらい」なとどいった不便が生じる恐れも。工期が短いのであれば普段通りの生活に支障が起こりにくく、特に心配する必要がありません。

 

生活や近所への迷惑がない

カバー工法で行う屋根のリフォーム中は、生活にほぼ支障なく過ごせます。施工内容にもよりますが、解体工事自体は約半日で終了します。また、住居内に手を加えることはありません。工事中でも、あまり気にならず普段通りに過ごすせます。

塗装工事とは違い、悪臭が発生しません。中には「アスベスト濃度の法規制前の住宅であっても安全に工事が行えるのか」と心配される方もいるかと思います。粉砕や破壊を伴う工事でない限り、空気中に有害物質は舞うことはありません。

工事中のアスベストの発生やニオイといった心配がないため、周囲の方に迷惑がかからない点もメリットと言えます。

 

カバー工法のデメリット

 

 

ここまで、カバー工法のメリットを挙げてきました。費用が抑えられ、普段の生活に支障が少ないため魅力を感じるリフォームと言えるでしょう。しかし、残念ならがデメリットも存在します。以下では、4つのデメリットを紹介します。

 

瓦屋根は向いていない

カバー工法は、平らな屋根材を被せて固定します。そのため、波状の瓦屋根に設置するのは難しいとされています。リフォームを希望する場合は、カバー工法よりも葺き替え工事を勧められることがほとんどです。

また、瓦屋根はもともと重く厚みがあります。そこへさらに屋根材を重ね荷重をかけるカバー工法は耐震性の低下の恐れがあるため向いていません。

 

屋根が重くなり耐震性に影響も

カバー工法は、既存の屋根に新しい屋根材を重ねるため、屋根の重さが増加してしまいます。それに伴い、耐震性が低下してしまう可能性が考えられます。とはいえ、軽量な金属材を使用してカバー工法でリフォームした場合の総重量は、およそ25kg/m2です。

この数字は重量のある日本瓦の住宅よりも軽量であります。基本的にカバー工法後の耐震性は多くの住宅において、問題がないとされています。カバー工法における耐震性の低下に関して心配な点があれば施工会社に相談してみると良いでしょう。

 

劣化が激しいと施工できない

著しく劣化した屋根の上から新たな屋根材を重ねるのは大変危険です。傷んだ屋根下地は雨水を吸収して、腐食している可能性も。まずは、屋根材を撤去して修繕を行う必要があります。そのため、点検の段階で葺き替え工事を勧められることが多いようです。

契約後のトラブルを防ぐためにも見積もりや点検の際に、屋根の現状を聞いてみると良いでしょう。また、工事方法や金額を施工会社に確認することをおすすめします。

 

火災保険が利用できない可能性も

屋根の修繕は火災保険が利用できるとよく耳にします。しかし、残念ながらカバー工法を行う場合、火災保険の申請は難しいでしょう。そもそも、火災保険の対象となる修繕は原則、「風災や雪災などといった自然災害が原因で破損してしまった屋根」です。

カバー工法は、良い屋根材を使用して現状より見栄えを良くする目的で行うリフォームを指すことがほとんど。そのため、火災保険の適用外となる可能性が高くなります。

 

カバー工法にかかる費用

 

 

カバー工法のメリット、デメリットは理解できたでしょうか。では、カバー工法で行う工事は、実際にどの程度の費用がかかるのか見ていきましょう。

 

カバー工法の費用内訳

カバー工法は、屋根の大きさや状態によって変動します。おおよそ総合計が60万円〜250万円かかると言われています。工事内容の費用内訳は以下を確認して下さい。

 

工事内容 費用
屋根材の施工(ストレートなど) 5,000円〜15,000円
棟板金や金具取り付け 3,000円〜15,000円
コンパネなど 1,500円〜3,000円
防水シート 1,000円〜1,500円
足場代 1,000円〜1,500円
諸経費 施工会社により変動あり

 

全て、1m2あたりの計算となります。コンパネは、屋根の下地が劣化している場合に行われる事があります。上記の内訳は、屋根の形や使用する屋根材によって費用が変わります。詳しくは、施工業者に確認して下さい。

 

費用が変わるポイント

カバー工法の費用は状態や条件により、万単位で大きく変動します。できることなら、価格を抑えた工事を行いたいと考える方も多いかと思います。次項では、費用が変わるポイントを解説していきます。

 

屋根材・施工方法

屋根材や防水シートなどを高品質のものを使用した工事は、必然的に価格が高くなります。また、施工方法も工事費用に関係してきます。例えば屋根材に釘を打つところを、耐風性能が高いビスにグレードアップするだけでも、その分工事費用に上乗せされてしまいます。

 

屋根環境

屋根面の数と下屋根の長さによって、屋根カバー工法の費用が大きく変わります。

切妻屋根と比較すると複合屋根は屋根材の数がおよそ3倍以上必要となることも。もちろん、増えた屋根材の分、費用が高くなります。下屋根とは、一階の住居の上に屋根があることを指します。

複合屋根と同様に、屋根の数が増えるため必要な屋根材も多くなり、費用が高くつきます。また、屋根の種類だけでなく、建物の階数や住宅前の道をの道幅などの周辺環境によって工事費用が大きく変動します。

 

依頼業者

カバー工法の施工を依頼する業者によって工事費用が変動します。一般的に、板金工場会社以外に工事を依頼すると、外注工事扱いとなります。そのため、工事費用が高くなってしまうことも。

さらに業者を紹介するマッチングサービスを利用した場合、手数料がかかるケースもあります。

実は、この手数料は見積書には明記されません。気づかないうちに工事費用に手数料を上乗せして請求されていることが多いようです。思わぬ出費や、トラブルを起こさないためにもリフォーム業界の慣習を知っておく必要があります。

 

カバー工法の工事の流れ

 

先述では、カバー工法の工事は短い工期で設置が完了する点がメリットのひとつだと解説しました。

では、実際にどのような工事が行われるのでしょうか。

カバー工法の工事工程を紹介します。

まず、既存の屋根にある不要な棟板金を撤去します。

カバー工法で出る廃材は、この工程で出るもののみです。そのため、解体費、廃材処理費を抑えることができるのです。

撤去が完了したのちに、防水シートを設置します。

その上から新しい屋根材を被せ、貫板を設置します。貫板は、雨水の侵入を防ぐ効果が高いプラスチック樹脂製のもを選んでください。強力なビスを使用して棟金板を固定します。

最後に、屋根材の隙間から水が侵入しないようコーキング処理を行い、工事が終了します。

このように、屋根のリフォーム言っても作業工程が少ないため生活に大きな支障が出ません。

 

カバー工法ができない場合も

 

 

カバー工法のデメリットで触れましたが、屋根の種類によって工事ができない場合もあります。ここでは、カバー工法を採用できない屋根を詳しく解説していきます。

 

瓦屋根

カバー工法は、平らな屋根に工事が可能です。例えば、日本家屋などでよく見られる瓦屋根といえば、波が立っている形状です。そのためカバー工法も条件に合わず工事が行えません。また、もともと重量のある瓦屋根に新しい屋根材を付加するカバー工法は、耐震面などのことから適していません。

 

トタン屋根

特に、古いトタン屋根で下地が傷んでいる場合は工事が行えません。しかし、劣化や痛みがなければ、トタン屋根にカバー工法を行える可能性もあります。トタン屋根のリフォームを検討している方は、専門業者に相談してみると良いでしょう。

 

コロニアル屋根

トタン屋根と同様、コロニアル屋根の中でも著しく劣化や傷んでいるものはカバー工法を用いた工事ができません。築年数が経過している家屋や雨漏りを引き起こしている屋根は、下地が傷んでいると考えられます。そのため他のリフォーム方法を勧めらることが多いようです。

 

カバー工法が可能な屋根

 

 

では、カバー工法ができる屋根はどのような種類でしょうか。可能な既存の屋根は主に以下のものがあります。あわせて、どの屋根材がカバー工法で取り付けができるのか解説していきます。

 

カバー工法が可能な既存の屋根

まずは既存の屋根材でカバー工法が可能なものを紹介していきます。

 

スレート

板状の素材を貼り付けた屋根材。天然岩を使用したものや人工スレートと呼ばれるセメントのタイプもあります。軽量で薄いため、耐震性も高く屋根材材として多くの建物で使用されています。

 

トタン

比較的安価な金属の屋根材です。雨漏りしにくく、軽量で耐震性に優れています。しかしながら、錆びやすく耐久性が低いため最近ではあまり使われません。比較的、築年数が経過している建物で使われています。

 

ガルバリウム銅板

錆にくいと評判の金属製の屋根材です。そのため利用する方が年々増えています。耐久性のある金属屋根に、サビを防ぐ効果が期待できるアルミ亜鉛合金を塗布しています。一般的には25年〜30年ほどの耐久性があると言われています。

 

カバー工法が可能な新しい屋根

先ほど紹介した既存の屋根に取り付けができる屋根材は、主に以下の2つです。既存の屋根の上に被せる工事のため、軽い素材である必要があります。

 

ガルバリウム銅板

ガルバリウム鋼板は、多くの屋根に取り付けができます。そのためカバー工法で利用する最もメジャーな屋根材です。

 

アスファルトシングル

雨水の侵入を防いでくれる屋根材です。シート状で扱いやすいため、さまざまな屋根の形に施工することができます。また、カラーバリエーションの選択肢が豊富にあるためモダンな洋風な住宅や風情のある和風の住宅まで幅広く使用できます。

 

カバー工法がおすすめの時期と耐久性

 

 

カバー工法を行うには、築年数がどれくらい経過したタイミングが良いのでしょうか。ここからは、リフォームを施工するのにおすすめの時期を紹介します。また、リフォーム後にどのくらいの耐久性が期待できるのか確認していきましょう。

カバー工法がおすすめの時期

築年数が20〜30年の住宅は、カバー工法を施工するのに最も適しています。しかし、築年数が30年以上経過した住宅屋根は劣化が進んでいると考えられます。著しく下地が傷んでる場合であれば、葺き替えを工事を勧められるでしょう。カバー工法で屋根リフォームを検討されている方は、屋根が傷んで劣化する前に行うことをおすすめします。

カバー工法の耐久性

カバー工法を行うことで、その後30年以上耐久性が持続すると言われています。

実は、カバー工法は、30年以上前から普及している工事です。現在に至っても、カバー工法を行った住居に問題点が挙げられないため、安心して行える屋根のリフォームと言えるでしょう。

 

まとめ:屋根の修理にはカバー工法がおすすめ

 

 

カバー工法は施工期間が短く、コストを抑えて屋根のリフォームを可能です。

さらに後30年の耐震性も期待できるところもメリットです。屋根の劣化が進行しているとカバー工法でのリフォームが難しくなるため、気になっている方は専門業者に相談するのも良いでしょう。

今回、くわしく解説してきたカバー工法のポイントを踏まえて、ぜひ屋根のリフォームを検討してみてください。

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